プレキャストダクト
従来の高架橋ダクトは、一般的に現場打設により構築されています。その際、都市部や営業線に近接した工事では工事用通路を確保できない場合が多く、高架橋上での生コンクリートの長距離小運搬を行うなど施工性が悪く、また断面が小さいためかぶり不足を生じやすいなど問題を抱えていました。そこで、人力により簡易に設置することができるプレキャストダクトを開発しました。プレキャストダクトには下記のような特徴があります。
- 薄肉化とリブ構造で軽量化を実現。人力施工が可能です。
- 取付は敷きモルタルを敷設し、本体をナットで締付けるだけです。
- コンクリートは有機繊維を混入。無筋構造なので鉄筋腐食の様な劣化はありません。
ネオフォーム
ネオフォームとは柱・梁用薄肉埋設型枠で、熱帯雨林材の保護、建設廃材削減および型枠工事の合理化、省力化、工期短縮等を目的として開発されました。ネオフォームには下記のような特徴があります。
- 薄肉で軽量のため、施工性がよいです。
- 型枠内面に特殊凹凸処理と、ジベル筋を配置する事により、後打ちコンクリートとの付着性がよく一体化が図れます。
- 工場製品で表面が平滑であるため、下地処理なしでクロス仕上げ等を行う事が出来ます。
- タイル先付け工法にも対応できます。
PDウォール
PDウォール(Poracon Drain Wall)とは連続性空隙を有したポーラスコンクリート複合板を地下および地中壁躯体を構築する際に内側打込み型枠または、外側打込み型枠として使用することにより、地中水をスムーズにポラコン層へと排出させる機能を兼ね備えた埋設型枠で、下記のような特徴があります。
- ポラコン層は連続空隙なので浸入水は速やかに排出されます。
- 埋設型枠兼用なので型枠工の省力化が図れます。
- 従来の地下2重壁と比較し室内空間が広く確保できます。
- 建設資材・廃材の削減になります。
WFP化粧埋設型枠
都市部などの河川や運河は防災上の問題から人々を遠ざけた環境下にありましたが、最近水辺に人々の憩いの場を提供する住環境開発を行うため、親水公園や護岸テラスが設けられるようになってきました。
このような開発工事を行う場合、船上での工事作業が多く、また護岸構造物を構築するときの型枠設置工や取り外しが水中作業を伴うため、安全上の問題や工期の問題・環境汚染の問題等がおこりやすい。そこで、型枠工における水中作業を減らし、施工の省力化や環境に対する配慮を図るためプレキャストコンクリ-ト埋設型枠が用いられるようになってきました。
WFP化粧埋設型枠(Water Front Precast)には下記のような特徴があります。
- 大幅な工期短縮が出来ます。
- 表面がプレキャスト製品のため、打ち継目・打設ムラ等がなく、補修の必要がありません。
- 底受材はリース品のため返納し、他の全ては本体構造一体型により型枠材及び残材が発生せず産業廃棄物処理する必要がありません。
- 工場製作での部材が多くできるので、現場における作業工程管理・品質管理がスムーズになり、人員を省力化できます。
- コンクリート打設を100m単位でできるため、誘導員や打設時の騒音等少ない回数で施工できます。