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Technical Reports

さまざまな用途で活躍するポラコン~バイオ・ビオトープ編~

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浸透や集水の目的以外でも活躍するポラコン

近年の気候変動の影響もあり、ポラコンの主な用途は浸透と集水ですが、実はその他にも様々な特性があります。ここでは、その中の一部の実績をご紹介します。
ポーラスコンクリートによる水辺環境の改善
■バイオポラコン
バイオポラコンとは、多孔質材料であるポーラスコンクリートを中空のボール状に成形したものです。粒径のほぼ均一な砕石がセメントペーストで接着されているので、内側まで連続空隙構造となっています。

 

 

[バイオポラコンの特長と機能]

・様々な形状に加工できます。

・バイオポラコンにて育成する生物が水中での窒素・リンを取り込んで水質を浄化します。

・単位体積あたりの表面積が大きいため、微生物が付着しやすい環境になります。

・中空構造になっているため、内部が嫌気性、外部が好気性と、異なる環境が同時に形成され、それぞれの働きで水質汚染物質を分解・除去します。

・大小さまざまな空間が形成されているため、微細なバクテリアから大型のも類・付着動物まで多様性に富んだ生物が生息しやすく、食物連鎖が起こりやすい環境を造ります。

・付着した生物の営みが自然のサイクルと同じ環境で行われるため、空間の閉塞を抑制します。

・生物の有機物の取り込みと物理的なろ過作用により、少ないメンテナンスで浄化能力の安定機関が持続します。

・科学的な処理でないため、ランニングコストがかかりません。

 

バイオポラコンを水路に設置すると、しばらくして表面が褐色の膜で覆われますが、これを微生物の膜、生物膜と呼びます。

・バイオポラコンに住み着いた微生物は、主な水質汚染物質である有機物(BOD)および窒素、リン等の栄養塩類をつぎのように分解・浄化します。

バイオポラコンを設置した浄化水路は大小の空間が混在するため、水質浄化を担う微生物の他にも様々な生物が生息します。このように自然に近い生態系では、食物連鎖のバランスが保たれるため、それら生物の死骸、排泄物等の汚泥(ヘドロ)の発生量が少なく、メンテナンスが少なくてすみます

■水上緑化ブロック

ブロックが浮くため、水面を緑化することができます。

■ポラコン水棲ポット

水棲ポットの中に、植物を植えることができます。

ブロックに空隙があるため、根の成⻑を妨げること無く、水をきれいにします。

■水質浄化コンテナ

コンテナの中にリン等を吸着する濾過材が入っているので水を浄化する力が強くなっています。植物をコンテナの中に植えることができます。

■井戸(学校内で教材の一環としての設置事例)

井⼾を1つの水⽂化を教える教材とした事例です。池・水田・滝の水源としてポラコン天水桶を設置することにより、雨水の再利用と、地下水位が高いところではこのシステムにより地下水を汲み上げることができます。なお、オーバーフローする水は流末に浸透システムを設置し、地下水の保全に役立たせます。

■ポラコン多自然型水路
メダカが安全にすみやすい環境を確保する側溝(縦断水路)として、ポラコン側溝(ポーラスコンクリートベンチフリューム)をご採用いただきました。
共生の郷 メダカ共和国
ポラコンの連続した空隙を通じてまわりの水田や地下水などから水が浸透してくる構造になっていることにより、渇水期でも水が干上がってしまう可能性が低いです。また、空隙が根の成⻑を妨げることなく、ビオトープに必要なバクテリアが比較的住みつきやすく、水をキレイにする働きも期待できます。
更に、ポラコンはメンテナンス※をすることにより、継続的な浸透能力を⻑期に渡って維持できます。

 

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